安藤友香　大阪国際女子マラソン2023優勝なるか

MGCに向け調子は上向いています。

名古屋ウイメンズマラソン有力ランナー中でも

一番の注目は安藤友香（ワコール）と思います。

自己ベストタイムは3年前の名古屋ウィメンズで記録した2時間21分36秒。

大阪国際で松田瑞生がマークした設定突破タイム（2時間21分47秒）を11秒上回る自己ベストをもってます。

名古屋のコースを得意としているので、松田選手の記録を十分破る可能性があります。

いい意味で逃げ道がなくなりました。

今の自分の弱さに勝って、過去の自分に勝ちたい。

自分ベストができなければ五輪はない

と強い気持ちで名古屋に挑戦します。

17年のタイムは初マラソン日本記録。安藤は低迷が続く女子マラソン界に登場した「新ヒロイン」として注目されました。

名古屋ウイメンズマラソンでの走り方が両腕をだらりと下げる走りで

忍者走りの名前もまたたく間に広まりました。

安藤がフォームの修正に乗り出したのは、スズキに所属してからのことです。マラソンをはしるうえで、いかに長い距離を効率よく走れる走り方にするのかを考えました。

安藤選手は腕を動かすことがブレーキになっていたんです。

だからそれを外して、走りの効率を上げた。

その結果としてああいう腕振りになっただけで、別に腕振りだけを矯正したわけではないんですよ。

たまたま忍者走りになっただけです。

ロンドンの後正直つらかったです。

状態が悪いときでも『いや、あのときはあれだけで走ったから』とか。ずっとそこにしがみついていたように思います。納得できる走りができないまま時が過ぎていった時期でした。

転機は19年2月のワコール移籍だ 走り込みと並行して、ほとんど取り組んでこなかった筋力トレーニングにも着手してから故障がちな体が徐々に変わって安藤選手の調子も上向きました。

メニュー表を見てびっくりした。合宿中は3部練習で1日50キロくらい走る。練習量は格段に増えた」

チームメートとなった福士加代子さんに「うまくいかなくて」と打ち明けると、福士さんは「考えすぎなんだよ。走っているときにこうしてああしてと考えられるのか。全部出せ。捨てろ」とアドバイスを頂き。気持ちが軽くなった気がしてから過去の自分が吹っ切れました。

MGC前の練習はびっくりするくらいできました。

これが自分と戦って、勝つことかと。その感覚をつかむことができました。